ハワーワス読書会 Resident Aliens

昨年末から、毎週金曜日(毎月第2金曜日はひつじカフェ)、スタンリー・ハワーワス (Stanley Hauerwas)の『旅する神の民』(原題:Resident Aliens)を読み始めました。

「アメリカ的キリスト教」に対して辛辣な批判を展開し続けるハワーワスですが、2001年にアメリカを代表する雑誌、タイム・マガジンによって、「アメリカの最も優れた神学者」に選ばれました。

ハワーワスは「神学の光景を変えた」と言われる神学者であり、世界で「最も読まれている」神学者でもありますが、日本ではほとんど読まれていないようです。

私自身は、彼の著作を通して、教会のために神学をすることを学んできましたし、教会の営みとして神学を取り戻す必要を痛切に感じさせられてきました。

また、ハワーワスは私の指導教授の一人で、私の博士のプロジェクトの半分は、彼の仕事に依拠していました。

読書会では、英語と日本語を両方用いて、一段落読むごとに質問があれば質問をし、なるほどと思うところ、ここは一体どういう意味なのだろうと思うところを分かち合いながら、ゆっくり進んでゆきます。

残念ながら日本語訳はすでに絶版で、古本で探すと定価の倍以上で売られています。もう一つ残念な点は、これは避け難いことでもあるのですが、日本語訳に誤訳が多いことです。

「キリスト教出版」というものがほとんど成立し得ないという現実は、この国に寄留する教会がどれほど衰退しているかを物語っていますが、日本の教会指導者は一貫して、日本で教会が成長しない「理由」を、誤ったところに求めて来たように思います。

ハワーワスは私たちに、クリスチャンが「正しい質問」をできるかどうかが、教会の命運を握っていることを教えてくれます。

この読書会が、「正しい質問」をすることができるクリスチャンを生み出す一助となることを願っています。